ダメ人間のyつ

 



 
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眩しい光に照らされるたび、私はほんとうに光が合わないなと思っていた 鏡ごしのショートボブの女と目が会う ああ やっぱり陰にいるほうがよっぽど落ち着くし幾分か可愛らしく見えるなあなんてもうかわいそうだからやめるんだよ
 

 

周りのことなんて全然しらないでいたいよね、相対的に自分の価値なんて知りたくないよね、自分が自分であることを尊重されて愛されたいよね、そうなんだよね、みんなそうなんだよね、でもうまくいかない時もあるね、かなしいね
かわいそうに浸っていたい時もあるよね 私はかわいそうなんかじゃ全然、ないけど 大事にされたことがないからされたらびっくりしてしまうんだよね 大丈夫だ
きっと大丈夫じゃないけど大丈夫になりたよね 私は私で自信を持っていきれるようになりたいよね
きっと私が大丈夫になるのはすぐそこなのに
安定した幸せとか 安定した心とかはなれないから不安なんだよね
いつも同じで受け入れてくれたらいいいのにね

私をだいすきでいてくれるのは自分しかいないから 自分がだいすきだよ て受け入れてくれたらいいのに
ほんとは全部わかってるんでしょ?あったかいものに触れて 怖かったんでしょ?とげとげしてジメジメして 真っ暗なところでまっすぐ歩けって言われても
わからないことだらけで
でもいざ明るく照らされてしまったら
私の醜い顔がみえてしまうから
そんなかおをみないで、って
照らしてくれたそのひとにいうんでしょ
大丈夫だよきみは、大丈夫
大丈夫になれる 私は私が守るから、大丈夫
 

バイト終わりに疲れた体のまま、御誂え向きのワンピースを纏って新幹線の最終に乗り込んだ
ワンルームのアパートは、玄関の電球が異様な光を放っていて、とことんこの男はおかしいひとなんだと思った。どうしてこんな奇妙な電球を使っているのか聞くと、百均で売っていてこの光の色が落ち着くんだと彼は答えた。正常ではないと思った。
男の本当の気持ちが半分まで顔を出していてもなお 馬鹿な私は気づかないふりを続けたのだった。眠りについた男の顔を、好きでもない男の顔を、隅々まで舐めた。私はこの顔を細部までこまかく憶えておこうと思った。明後日には忘れてしまう私の小さい脳では、こうするしか記憶の方法がなかった。頭を撫で、匂いを感じた途端、自分の身体の奥の方が疼くのがわかった。カサついた唇を私の唾液で潤した。彼の鼻を、富士山の稜線をなぞるように、貴重なものであるように、じっくりと眺めた。
きっとあの日彼は寝たふりをして私を蔑んだ目でみていた。そして彼がみているのは私ではない そのことは明白だった。
だからそんなに恥ずかしい言葉隠さず言えたんだろうって、アルコールを覚えた今の私にはよくわかる。その電球は今は廃盤になっているらしい。私はあの奇妙な光をもう二度と見ることができない。